2014-11-05 地方で最も終わっているのは県庁所在地だ (画像はすべてコモンズより) 2000年代以降の日本で発生している問題は「県庁所在地レベルの地方都市のアイデンティティーの消失」である。代表例は中心街の空洞化だ。 地方の県庁所在地は何もすべてが有史以来栄えていたわけではない。江戸時代からの城下町もあるとはいえ、概ね明治時代以降に急激に栄えた都市ばかりだ。存在価値は「県内で一番栄えている」ことにあった。同じ規模の都市が県内に複数ある場合(青森と弘前、高崎と前橋、福島と郡山といわきなど・・・)はだいたい町同士で「団栗の背比べ」をしているものだった。 ところが、2000年代からは、全国の県庁所在地水準の地方都市が一斉にシャッター街化するようになった。駅前中心街にあった百貨店や大型スーパーを失ったからだ。ご当地で100年続く老舗の百貨店だろうが、全国チェーンのスーパーだろうと関係なく潰