これまで2回にわたって解説したファイル・システムですが,今回は,その締めくくりとしてファイル・システムの最下層部分(ハードウエアに近い部分)について解説していきます。 過去の記事の繰り返しになりますが,Linuxのファイル・システムは図1のような階層構造を採っています。VFS(Virtual File System)という抽象化層を用意することで,さまざまなローカル・ファイル・システムに対応しやすくなっているのです。ローカル・ファイル・システムは,「ファイル」の形式のデータを「ブロック」の形式に変換し,それをデバイス・ドライバを通じてハード・ディスクなどの記録装置に記録します。 図1●ファイル・システムの構造 ローカル・ファイル・システムが処理したブロック・データを,ブロック入出力共通層で処理してから,デバイス・ドライバを使ってハード・ディスクに書き込みます。 今回解説するのは,ブロック・
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