文化庁あてに「碍」の追加に関するパブリックコメントを提出するにあたり故丸山一郎先生のことを想起しました。丸山先生は埼玉県立大学の教授でしたが昨年(2008年)3月に逝去されました。 障害者福祉論がご専門で1980年代には厚生省の専門官を務められたこともありお亡くなりになるまで日本障害者協議会(JD)の副代表でした。 「碍」に関する同氏の小論文を以下に転載します。建帛社だより「つくし」平成18年1月1日号に掲載されたものでネット上でも公開されていますので転載は問題ないと思います。 障礙」から五十五年―まだ残る「害」 丸山 一郎 このところ、 マスコミ各社からの 『近年自治体が障害者の 「害」 の字を使わない理由は』 との問い合わせに私見を述べているうちに、 この改変の動きの先頭に立っているかのように言われてしまった。 「障害者」 という用語は、 一九五○ (昭和二十五) 年 「身体障害者