第2回では、フェイルオーバークラスタの仕組みについてLinuxではどのように実現されているのか解説しました。フェイルオーバークラスタは、可用性(Availability)を高める技術として非常に有効な手段です。今回は、高可用性システムを構築するために考えなければならない周辺技術などについて考えてみたいと思います。 Single Point of Failureの排除 高可用性システムを構築するうえで、求められるもしくは目標とする可用性のレベルを把握することは重要です。これはすなわち、システムの稼働を阻害し得るさまざまな障害に対して、冗長構成をとることで稼働を継続したり、短い時間で稼働状態に復旧したりするなどの施策を費用対効果の面で検討し、システムを設計するということです。 Single Point of Failure(SPOF)とは、システム停止につながる部位を指す言葉であると第1回で解
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