●「ブックビジネス2・0」(岡本真、仲俣暁生編・実業之日本社・1995円) ●「電子図書館」(長尾真著・岩波書店・1575円) ●「電子書籍の衝撃」(佐々木俊尚著・ディスカヴァー携書・1155円) ============== 5月に米アップルの新型携帯端末「iPad(アイパッド)」が国内で発売され、電子書籍を目にする機会が増えつつある。2010年は「電子書籍元年」などと言われているが、私たちの「本」との付き合い方も変わっていくのだろうか。「本」の未来を考える3冊を選んでみた。 今年に入り、電子書籍をテーマにした本の出版が続く。一歩先を行く米国の実例などを踏まえ、「紙の本がなくなる」「出版社が不要になる」「印税が70%に」など衝撃的な内容が、多くの本には並んでいる。 「ブックビジネス2・0」は「iPad」のような読書端末よりさらに先の未来を考えた異色の本だ。「この先にある本のかたち」をテー