◆腰痛の原因は胸椎と股関節の硬さにあり 腰痛の約9割が「原因不明」だといわれています。病院に行って、MRIを撮っても「特に異常ありませんね」と。 実は、そんな腰痛にも原因はあります。要因は2つです。 1つは胸部の関節と股関節が硬いこと。2つめは、大胸筋などの筋肉が萎縮していること。 初めに関節の仕組みを説明します。関節には、よく動くことが必要な「可動関節」と、固定することが必要な「固定関節」の2種類があり、交互に並んでいます。頸椎(首)=固定。胸椎=可動。腰椎=固定。股関節=可動。膝=固定(一方向にのみ曲がる)です。 まず胸椎。肩甲骨、胸郭など背骨の上半分にある関節はみな可動関節で、主に大胸筋によって支えられています。 大胸筋に限りませんが、筋肉は鍛えないと、どんどん衰え、萎縮します。大胸筋が縮むと、背中が猫背になります。こうなると胸椎の可動域がますます狭くなり、その結果、悪い癖を覚えてし