どんな夫婦が離婚に至りやすいのか。拓殖大学准教授の佐藤一磨さんは「これまでの研究で、低学歴、低収入の家庭であるほど離婚しやすいことがわかっています。さらに、夫婦の幸福度に着目した研究では、妻より夫の幸福度が高い場合に離婚の確率が高まり、逆の場合は離婚の確率に変化がないことがわかりました」という――。 【図表】世帯主の失業率と離婚率の関係 ■どのような夫婦が離婚しやすいのか 有名人の離婚にテレビやネットで多くの注目が集まります。 これは「離婚」という夫婦関係の終わりに多くの人が興味を持っていることを示していると考えられます。 経済学者も例外ではなく、これまで離婚に影響を及ぼす要因についてさまざまな分析が行われてきました。 ■中卒者は大卒者の2.8倍離婚しやすく、低所得層ほど離婚しやすい これまでの研究成果を整理すると、経済状況や学歴が離婚と深い関連を持つことがわかっています。 まず、経済状況