2月23日、第8回目となる「東京マラソン」が都内で開催された。近年のランニングブームを象徴するこの大会には、約3万6000人のランナーが参加。今年は国内だけにとどまらず、海外からの参加者も多く目に付いた。 陸上400メートルハードルの元五輪代表選手で、現在は競技の普及活動にも携わっている為末大さんは、こうしたスポーツ界の現状を「日本人にとってはじめての経験」と、現役時代同様に独特の表現で語ってくれた。 「ランニングブームも、最初は正直、ただのはやりだと思っていました。だから、すぐに終わっちゃうかなと思ったんですけど、終わらなかったですね。(ブームが続いている理由の)1つは、頑張ったり、勝たなくていいスポーツというのを、日本人が初めて経験したんじゃないかなと。こんなスポーツがあるんだ、というのを知ったんじゃないですかね。 遊びが本来のスポーツのあり方だと思うんですが、日本のスポーツはあまりに