日本の高温でカラカラのサウナは間違っている、フィンランド式の中温高湿のサウナこそが正しい、という発言について、いろいろと意見が交わされています。「間違っている」という価値判断を伴う言葉の強さからつい感情的になってしまいがちですが、そもそもどうして日本では高温カラカラのサウナが定着してきたのでしょうか。今回は、日本の高温カラカラのサウナについて考えてみます。 熱で温まるか湿度で温まるか 「サウナと湿度 絶対湿度の算出~男性サウナ室~」で絶対湿度と座面の温度をもとに10施設をマッピングした時にも、高温低湿、つまり高温カラカラのサウナが少なくないことを紹介しました。 そして、これはフィンランド式の中温高湿のサウナ室とは確かに違うけれど、フィンランドのようにゆっくりサウナ室に入る時間的余裕が日本人にはなく、短時間でがっと汗をかけるサウナ室が求められてローカライズされてきたのでは、という考察をしまし
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