歌舞伎町にて。クリント・イーストウッド新作。おもしろかったです。劇中における数多くのエピソードが、実は伏線になっていて、それらをあまさず回収していくといった執拗な展開もすごくて、「え、これも回収するんだ」「どうなっちゃうんだろう、この話……」と、どきどきしながら見ました。テーマはいかにもイーストウッド的な、正義の追求と遂行についてなのですが、もうひとつ、きわめて興味ぶかいテーマが用意されており、こちらがとても映画的でおもしろかった。 われわれは、ある人物Aが、他の誰(B,C,D,E)でもなく人物Aであることは、自明であるとおもいこんでいるのだが、実はこの立証はとてもむずかしいことが、映画を通して語られる。行方不明になっていた息子が五ヶ月ぶりにもどってきた。しかし、あきらかに自分の息子ではない。それを申し立てると、警察はこういうのだ。「あなたは精神的ショックで現実をきちんと見れていない」「子
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