東芝は、タブレット端末やスマートフォン(高機能携帯電話)に搭載したカメラを事前登録した物体に向けると、瞬時に認識できる技術を開発した。現実の画像にデジタル情報を組み合わせるAR(拡張現実)技術の一種で、認識した物体に関連した情報を端末の画面上に表示できる。幅広い製品やサービスで採用が見込めるとみて、平成25年春の実用化を目指す。 開発した技術は、雑誌の表紙など複雑な模様や形状の物でも読み取れる上、画面上に動画やカタログ、商品購入ページなどあらゆる情報を表示できる。99%の高い確率で認識できる。 認識には0・5秒しかかからず、利用者はソフトをダウンロードするだけの簡単操作で詳しい情報を入手できる。100程度の物体を登録しても認識速度は落ちないという。 これまでは商品などにバーコードをつけて認識していたが、商品デザインを損なう欠点があった。東芝と同様、物体をそのまま認識する手法も一部で登場しつ