各地のアンテナショップが集まる東京に、異色の施設がオープンした。場所は渋谷。あえて「県名」を名乗らず、影響力のある客にSNSなどで発信してもらおうという「逆転の発想」。宿泊機能も備えるなど、他のアンテナショップとは一線を画する取り組みは成功するのか。「魅力度ランキング46位」の県の挑戦を追った。(朝日新聞記者・福家司) 【写真】アンテナショップなのに「県名がわかりにくい」施設、いったいどこ?「逆転の発想」の中身がこちら JR渋谷駅から徒歩10分余り。しゃれた飲食店が並ぶ裏通りに、白いビルがひっそりと立つ。看板などには「turn table」と筆記体で記されているが「その県」の表示はどこにもない。階段を上がると阿波藍ののれんが迎えてくれた。 学生時代によく泊まったユースホステルを思わせるベッドのみ(トイレ、シャワーは共用)のドミトリーは6千円と格安だが、県民は1割引きの5400円。チェックイ