政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会メンバーである舘田一博・東邦大医学部教授(感染症学)が10日、西日本新聞の単独インタビューに応じた。ウイルス「第3波」の瀬戸際にある九州で今、クラスター(感染者集団)の封じ込めなど防疫戦略はどうあるべきか-。国内の感染症対策の第一人者が、行政、医療機関、市民に向けて具体的な提案を呼び掛けた。(聞き手・河合仁志) 【グラフ】九州の感染者数の推移 -九州にも新型コロナ「第3波」が到来しつつある。どう対応すべきか。 「この感染症は人の多いところ、人口密度の高いところで広がりやすい。(九州で人口が最大の)福岡でも、その兆候が表れている」 「特徴として、感染にシチュエーション(場面)が関係していることも明らかになった。(1)飲酒、接待を伴う飲食店(2)大人数や友人同士、長時間の会食(3)マスクを外した会話(4)閉鎖空間での共同生活(5)職場の休憩室や更衣室など