野田佳彦首相は16日午前の参院予算委員会で、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への交渉参加方針について「(交渉対象は)幅広い分野にかかわる。外交交渉や情報提供をしっかりやっていくための強力な体制整備をしていきたい」と述べ、各省庁を横断するチームを設け、交渉に取り組む考えを示した。最終合意の時期について、玄葉光一郎外相は「最低でも来年いっぱいはかかるのではないか」との見通しを示した。民主党の徳永久志氏への答弁。 【明快図説】環太平洋パートナーシップ協定(TPP)を巡る動き 野田首相は東京電力福島第1原発事故を受けた中国による日本産食品等に対する輸入規制措置について「今週、温家宝首相と会う機会もあるのでさらに働きかけたい」と表明。インドネシアのバリ島で開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会合を通じ、温首相に一層の規制緩和を働きかける考えを示した。【佐藤丈一、笈田直樹】 【