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  • 闇買いを拒否し餓死を選んだ二人

    闇買いを拒否し餓死を選んだ二人 糧不足により配給される糧はきわめて乏しく、成人一人あたりの米の配給量は2合1勺(約300グラム) しかなかった。それでもおかずが一杯あれば、主はこの程度でも足りるが、当時はおかずといえば、 漬物がせいぜい。動物蛋白として、貧弱な干し物を一週間に一回か二回べられれば、恵まれた方だった。 また、2合1勺の米も、ほかにイモとかカボチャなどの配給があれば減らされ、さらに一週間から一ヶ月におよぶ 遅配はしょっちゅうだった。このため、飢え死にしないためには、法律で禁じられている闇米を利用しないわけには いかなかった。この時期、闇米を買わなかった家庭は殆どなかったといっていい。 そうしたなかにあって、断固として闇買いを拒否し、餓死を選んだ人物が二人いる。 一人は、東京高校(旧制)のドイツ語教授亀尾栄四郎で、 「いやしくも教育者たる者、表裏があってはならぬ。どんな苦

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