総務省の情報通信審議会 情報通信政策部会の「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会 第38回」が29日に開催され、6月2日に開始される予定だった地上デジタル放送の新しい録画ルール「ダビング10」が、延期されることが確定した。今後の導入目標日は決定していない。 第38回の検討委員会では、地上テレビ番組のマルチユース推進を目的としたコンテンツ取引システムの構築に向けた検討を行なう「取引市場ワーキンググループ」に関する報告と議論がメインとなり、「ダビング10」に関する議論は行なわれず、その進捗状況が委員会終了数分前に報告されるのみにとどまった。 「ダビング10」に関しては、早期スタートを望むメーカー側に対し、慎重な姿勢の権利者側の間で話し合いが紛糾。前回の委員会でも合意に至らず、事実上6月2日のスタートに間に合わない状態になっていた。そこで、各参加委員の合意の形成がなされている