名古屋市の市立中学のほとんどが野外活動で取り入れている、火を付けた棒を使う演舞「トーチトワリング」(トーチ)について、本年度は実施しないよう、同市教委が十三日付で、全小中高校に通知したことが分かった。先月、学校で演舞の練習をしていた中学二年男子生徒がやけどを負ったことを受けたもの。市教委は「安全確保が第一」としている。 市教委によると、事故は先月二十六日、同市守山区の守山東中学校の運動場で発生。トーチ棒の火が男子生徒の袖に燃え移り、手首の内側からひじにかけて約二十センチのやけどを負った。近くにいた教員が手で火を消そうとしたが消えず、別の教員がバケツで水をかけて消し止めたという。 トーチは、小学五年と中学二年が学校ごとに行う野外学習の際に、希望者が披露。棒の先端に巻いたタオルに灯油を染み込ませて火を付け、棒を振り回すなどする。昨年度は市内百十の中学校のうち百九校で実施され、小学校でも二百六十