独身男で猫飼ってた。 小さい小さい猫が道端でうずくまってて、そのまま拾って帰って「猫 飼い方」で検索して出てくることは全部やった。 元気になってからもその辺で売ってるご飯じゃなくて、所謂オーガニックフードをあげて、飽きないように適度にウェットフードを混ぜるようにしてた。 部屋全体をアスレチックのようにして極力猫が楽しめるようにした、仕事が終われば後輩の誘いも断って真っ先に家に帰り、猫を愛でながらの一杯を至福としていた。 自分が人並みの家庭を築くのは無理だと思っていたから、せめて猫だけは幸せにできるように最大限の愛情を注いでいた。 でも交通事故にあった、仕事帰りに歩行者優先の横断歩道を渡っていたところを、スマホを見ながら運転していた車に撥ねられた。 頭を強く打ったらしく、目が覚めたのは事故にあってから2週間が経ってからだった。 結論から話す、何よりも大切にしていた猫は衰弱死していた。 普段は