・養老孟司さんが、インタビューのなかで言った。 「桁違いに虫が減ってるでしょう」ということを。 「この部屋(木々に囲まれている)からも、 昔は虫が飛んでいるのが見えたんですが、 最近はほとんどいません」。 養老さんは虫が趣味で、虫の研究をしている人だ。 だから、特に、虫が減ったという実感があるのだと思う。 やがて養老さんの話は世界規模になっていった。 1990年から2020年までの30年間で、 世界の昆虫の8、9割が消えてしまったと言われている。 虫が減っていると、それを食べる鳥も減る。 虫や鳥が減っていくと自然の生態系も大きく崩れていく。 植物の実りに虫や鳥は大事な役割をしているから、 だんだんと「山が乏しくなる」。 こんな話のなかでさらっとコワイことを言った。 「生きものが増えなくなっている。 つまり生きものが増えにくい環境を、 つくってしまっているのではないか」という感覚。 戦争の話
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