『仮面ライダー』シリーズをはじめ、『人造人間キカイダー』『がんばれ!!ロボコン』『秘密戦隊ゴレンジャー』など、数多くの特撮番組の原作者でもある漫画家・石ノ森章太郎。これらの作品をプロデューサーとして世に送り出した元東映の平山亨氏は、生前の石ノ森と最も深いつき合いのあった1人である。氏に石ノ森章太郎の人となりと、その作品について語っていただいた。 平山亨氏 ――平山さんが石ノ森章太郎先生と一緒になさった初めての仕事は、71年に放送を開始した『仮面ライダー』ですね。そもそも、この企画が立ち上がったキッカケは、毎日放送から番組制作の依頼が東映に持ち込まれたことだったんですね。 「渡辺さんがある日突然本社へ帰ってきてね、『仮面アクションものをやろう!』って。『なんですか、そりゃあ!?』って言ったら、『毎日さんで今、演説をぶってきたんだ』と」 ――渡辺さんといいますと、当時、東映テレビ部の次長で、平