昨今、ボードゲームのテーマに問題があるとの指摘を見かけるようになった。それは、過去の特定の地域をテーマにしたボードゲームに対して、特に植民地主義的・差別的であるという文脈でなされている(特に有名な論評として、No Pun Includedの「Colonialism - The Board Game Struggle」がある。)。このような海外でされた批判に対して、困惑したり、過剰反応したりする人が日本では少なくない。日本と海外の認識の差なのかもしれないし、日本のほうがいわゆる"表現者“に対して寛容(?)なのかもしれない。 本記事は、ベルギー在住のボードゲーマーAlexandre Santos氏のブログ(Ludi Tabularium)記事「Game no harm」の翻訳である。このような問題に対する一個人の見解にとどまるものの、参照する意義が少しはあると思われたので翻訳した。また、海外(