アマゾンレヴューで、有名な漫画を罵倒するのが流行している。 たとえば尾田栄一郎『ONE PIECE』(集英社)第67巻。 尾田さんは自分につく担当編集者に「話のアイデアは一切するな。 すべて自分が考えた話にしたいので」と言うそうだが、 皮肉にも編集者という他人の意見をシャットアウトすることが、 どれほど漫画を独善的にし、つまらなくするかということを 自ら証明してしまっていることになる。 ぐりとぐらのレヴュー 説得力あり。 ただ評者はワンピースビジネスの肥大化をなげくが、 十五年おなじ作品を描きつづければ、マンネリも当然。 つまらなければ見切る、それも勇気だ。 森川ジョージ『はじめの一歩』(講談社)100巻は、なんと平均で星1つ! 酷評がお約束。 たしかにライヴァル宮田一郎との対戦を回避したのは、不誠実とおもう。 でもボクは、不人気な天才ボクサー板垣に魅力を感じるし、いまだすきな作品だ。 魔