年末だというのに、4コマ漫画の話です。しばらくお付き合いください。 4コマ漫画の構成を語る場合、「起承転結」という言葉がよく使われます。しかし、「起承転結」という言葉は、本当に4コマ漫画に当てはまるのでしょうか。「ほとんどの場合、当てはまらない」というのが私の意見です。 まず、起承転結という言葉の意味を確認しましょう。この言葉は、もともと漢詩の構成を示す用語です。広辞苑(第二版)で意味を調べると、以下のようになっています。 起承転結 1.漢詩の句、特に絶句の排列の名称。第一の起句で詩思を提起し、第二の承句で起句を承け、第三の転句で詩意を一転し、第四の結句で全詩意を総合する。起承転合。2.転じて、物事の順序。 ここで、多くの人が違和感を覚えるのではないでしょうか。第3の転句で「詩意を一転し」となっていますが、4コマ漫画の場合、「詩意を一転」するのは、3コマめではなく、むしろ4コマめのオチの役