東京の凶悪事件を早期解決に導く“あるチーム”の存在をご存じだろうか。警視庁捜査一課・初動捜査班、通称“ショドウ”。事件発生直後に投入されるスペシャリスト集団で、容疑者の特定、時には身柄確保までを担うチームだ。その“ショドウ”の捜査力を知らしめた事件がある。今年8月、東京・港区の白金高輪駅で、帰宅途中の会社員が男に硫酸をかけられ重傷を負った事件だ。男は現場から姿を消し、1500キロ離れた沖縄に逃亡したが、“ショドウ”はわずか86時間後に男を逮捕したのだ。なぜスピード解決ができたのか。そこには防犯カメラの分析に長けた捜査員たちの執念と「読み」があった。 この“ショドウ”と呼ばれる捜査班、一体どんなチームなのか。“ショドウ”が誕生したのは、防犯カメラが市中に増え始めた2008年。そして、2011年、東京・目黒区の住宅街で夫婦が殺傷された事件が1つの転機となる。防犯カメラをたどる捜査の末に、被害者
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