実験中にメスと交尾するマツガエウズグモ(Philoponella prominens)のオス(右)。(PHOTOGRAPH COURTESY OF SHICHANG ZHANG) 交尾(交接)後、相手のメスに食べられる危険があるオスのクモが、巧妙な脱出方法を進化させた。自分の体を空中に射出する離れ業だ。 中国、武漢にある湖北大学の生態学者シーチャン・チャン氏が、マツガエウズグモ(Philoponella prominens)でこの現象を観察した。オスグモが性的共食いから逃れるために自身の体を勢いよく飛ばす行動が確認されたのは初めて。チャン氏は大学の研究室でこの行動を観察し、驚いたと振り返る。 「超高速の動きは通常、動物が捕食者から逃れるため、あるいは、獲物を捕らえるために使うもので、交尾の相手に対抗するために使うことはありません」と、チャン氏はメール取材に対し説明する。 学術誌「Curre
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