生産終了が決まり、駆け込み需要が起きているパイオニアの薄型テレビ「KURO」=東京都千代田区のヨドバシカメラマルチメディアAkiba 2月にテレビ事業撤退を発表したパイオニアのプラズマテレビ「KURO」が、急に売れ出している。「今しか買えない」という一部ファンの後押しで、店頭価格も上昇。価格下落が目立つテレビ商戦では「異質」な動きだ。 家電製品は撤退発表で売れ行きが鈍り、価格が一段と下がるのが一般的。アフターサービスへの懸念で買い控えが起きるからだ。 だが、2月のKUROの販売台数は最需要期の昨年12月より2割増。調査会社BCNの調べでは、パイオニアのプラズマテレビの国内販売シェア(金額ベース)も昨年12月の3.9%から2月は5.5%に上昇した。「高画質と優れた音響がホームシアター向けに評価されているようだ」(BCNの田中繁広アナリスト)という。 価格比較サイトの価格ドットコムによ