投稿日 : 2020.07.16 更新日 : 2021.09.02 日本で最も愛された「ブルーノートの女」【ジャズマンのファッション/第17回】 ジャズの音楽レーベルとして知られる「BLUE NOTE」。その膨大な作品群の中で、特に日本人に親しまれているのがソニー・クラーク『クール・ストラッティン』(1958)である。サウンドはもちろん、“世界で最も有名な女性の脚”と称されるジャケット写真に惹き込まれてしまうのは筆者だけではあるまい。 演者が登場しないカバーアート ブルーノート・レーベルの作品には、女性を起用したアートワークが意外と多い。特に60年代半ばに “女子ジャケ”が急増し、当時のサイケデリックな衣装が目を楽しませてくれる。そんな中で、ブルーノート史上最もクールな女子ジャケを選ぶなら本作だ。 “気取って歩く”という意味の “Strut” を冠したタイトル通り、舗装路を優雅に歩く女性の