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ブックマーク / realsound.jp (6)

  • 柳樂光隆が選ぶ、いま聴くべきジャズピアノの新譜5枚

    前回は刺激的なジャズギターの作品を紹介したが、僕が監修しているジャズJazz The New Chapter』ではドラマーの進化がジャズを面白くしているという話を繰り返しやってきたし、ビッグバンド/ラージアンサンブルなどが面白いなんて話もしてきて、様々な楽器を順番に紹介しているような感じだと思う。結局、今、ジャズそのものが急激に面白くなっていて、その結果、すべての楽器が面白くなっているというのが僕の結論だ。というわけで、今月はジャズピアノに注目して聴きたい作品を紹介していこう。 Charles Lloyd New Quartet『Passin’ Thru』 Charles Lloyd New Quartet『Passin’ Thru』 大ベテランのサックス奏者チャールス・ロイドの新バンドの1作目はライブ盤。これが彼のキャリアハイ・クラスの傑作で、今年の年間ベスト候補には間違いなく入って

    柳樂光隆が選ぶ、いま聴くべきジャズピアノの新譜5枚
  • プリンスがすべてだった 宇野維正による追悼文

    フェイバリット・アーティストが死んだ。ワン・オブ・フェイバリットではない。自分にとってプリンスは永遠の、これまでもこれからも自分の人生における最愛のアーティストだ。21日未明に海外からの第一報をネットで目にした時、最初は悪戯好きな彼による何か新しい仕掛けなのかと思った。昔、突然プリンスの名前を捨ててシンボルマークになってしまった時のように。それを「かつてプリンスとして知られたアーティスト」と読ませた時のように。そもそも、近年のプリンスは作品のリリースだって、ライブの告知だって、サプライズじゃなかったことなんてないのだ。冗談にしては、今回はちょっとタチが悪すぎるけれど……。しかし、精神的パニックに陥らないようにそれから半日以上すべての情報を絶って、そのあとから恐る恐る国内外のテレビやラジオに触れてみたところ、エンパイア・ステート・ビルが、ナイアガラの滝が、エッフェル塔が、グーグル社のロゴが、

    プリンスがすべてだった 宇野維正による追悼文
  • なぜギタリストはステージでチューニングをするのか 兵庫慎司が“積年の謎”に迫る

    ライブ中にステージ上でミュージシャンが行う、ギターやベースのチューニング。あれ、どんな意味があるのだろうか。 曲間でボーカルがMCをしている時に、チューニングをしているのはまだしも、客電が消えSEが流れ、ステージに登場してアンプ脇に立てられていたギターを手にし、いきなり1弦ずつチューニングを確かめ始めるギタリスト。みんながみんなそうではないが、けっこうな頻度で目撃する。その間、こっちは演奏スタートを待ってぼーっとSEを聴いていなきゃならないことになる。そもそもギターはきっちりチューニングが合った状態でそこに置かれているはずなわけで、あれ、意味あんの? 何年か前に、その筋のプロである知人ふたりにたずねてみたことがある。ひとりは元々楽器店で働いていて、レコード会社へ転職して以降一貫して制作畑で仕事をしてきたディレクター(仮にYとします)。もうひとりはさまざまなバンドを手がけてきて、今も日々大忙

    なぜギタリストはステージでチューニングをするのか 兵庫慎司が“積年の謎”に迫る
  • “ハード・ロック”だけでは語れない レッド・ツェッペリンのあまりにも広大な音楽世界  - Real Sound|リアルサウンド

    今回は70年代ロック最大の大物グループ、レッド・ツェッペリンを取り上げます。2007年に行われた再結成ライヴの模様を収めたDVD『祭典の日』が昨年リリースされ、大きな話題になったのは記憶に新しいところです。 Led Zeppelin – Celebration Day Trailer(2012) 昔からのファンの感想はおおむね「思ったよりよくやっている」というものだったと思いますが、やはり70年代、オリジナル・ドラマーのジョン・ボーナム在籍時が彼らの全盛期だったことに疑問を差し挟む余地はないでしょう。 さてレッド・ツェッペリンは、英国の名門グループ、ヤードバーズの3代目ギタリストだったジミー・ペイジが、当時まったく無名だったロバート・プラント(vo)、ジョン・ポール・ジョーンズ(b)、ボーナムに声をかけ、1968年に結成されています。当時としては破格の20万ドルでアトランティックと契約。フ

    “ハード・ロック”だけでは語れない レッド・ツェッペリンのあまりにも広大な音楽世界  - Real Sound|リアルサウンド
  • 英国の至宝XTCを聴けば、日本のポップ史が分かる? - Real Sound|リアルサウンド

    ライターの小野島です。今回から洋楽のアーティストを紹介する連載を担当することになりました。新旧ジャンルを問わず、その影響を受けた邦楽アーティストとの関連を踏まえながら解説していきます。 さて、先日パンク/ニューウエーブを紹介するラジオ番組「今日は一日”パンク/ニュー・ウェイブ”三昧」に携わった時、コメントゲストで出演してくれたのがサカナクションの山口一郎。彼が「パンク/ニュー・ウエーブこの1曲」ということで選んでくれたのがXTCの「Living Through Another Cuba」(1980)でした。 XTC「Living Through Another Cuba」(1980) XTCは英国出身。ボーカル/ギターのアンディ・パートリッジを中心にパンク・ムーブメントのさなかに頭角をあらわし、1977年にデビューした、ニュー・ウエーブの先駆けのようなバンドです。当初はキーボード奏者がいて

    英国の至宝XTCを聴けば、日本のポップ史が分かる? - Real Sound|リアルサウンド
  • 再始動するキング・クリムゾン 驚異の初期サウンドは、日本の歌謡界も虜にした

    今回はさきごろ第8期ラインナップでの再始動(なんとメル・コリンズが復帰)を発表したプログレッシブ・ロックの王者キング・クリムゾンをご紹介しましょう。 クリムゾンの中心人物は1946年英国生まれのロバート・フリップ(g)。彼がピーター(b)とマイケル(ds)のジャイルズ兄弟と共に1967年に結成したのがジャイルズ、ジャイルズ&フリップです。ビートルズ的なノヴェルティ・ソングと室内楽的チェンバー・ポップが合体したような音楽性で、アルバム1枚を発表しましたが、大きな反響は得られず。 Giles, Giles & Fripp "Thursday Morning"(1968) ここにフリップの幼なじみのグレッグ・レイク(vo,b)と、イアン・マクドナルド(sax,kbd)、ピート・シンフィールド(作詞、照明)などが加わってクリムゾンの母体ができあがります。1968年末にはフリップ、レイク、マクドナル

    再始動するキング・クリムゾン 驚異の初期サウンドは、日本の歌謡界も虜にした
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