東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で新展開である。贈賄容疑で逮捕された「AOKIホールディングス」前会長の青木拡憲容疑者(83)が、大会組織委員会の会長だった森喜朗元首相(85)に現金200万円を手渡していた疑惑が浮上したのだ。もしこれが賄賂として認定されれば、捜査はいよいよ元首相にまで及ぶことになるが……。 【写真9枚】屋上にはゴルフ練習場も見える髙橋容疑者の豪邸と、実はリースだった高級車「マイバッハ」 *** 朝日、読売は静観 疑惑を最初に報じたのは9月1日付の産経新聞である。青木容疑者が東京地検特捜部の調べに対し、病気療養中だった森氏へお見舞いとして現金200万円を2回に分けて直接手渡したと供述していると報じた。同紙の取材に対し、森氏は「(現金の受領は)一切ありません」と回答している。 この報道が出るや共同通信、TBS、東京新聞はすぐさま追いかけた。さらに週刊誌系のネットメディア