#276と#278にて、前Q問題や中古機流通スキームの問題を指摘したが、これは今の中古機流通スキームを維持するために必要なことだと思うからこそのことである。この中古機流通スキームは、要するに「所有権が買い手(ホール)に移転している遊技機について、移動に関する諾否権をメーカーが独占できない」というところに意味がある。現在、(行政の発言が発端だが)東遊商を中心に前Qの自主規制制定の動きがあるが、この動きに対する明確なアンチテーゼと受け取ってもらっても結構だ。前Qなんかよりも「いかにして不正な部品を取り付けている状態の遊技機に書類を出さないか」ということが大切なのだが、残念ながら現在多くの中古取引現場はデタラメなのである。この改善こそが急務なのだ。さもなくばこのスキームはいずれなくなる(許されなくなる)だろう。 しかし、上記の立場であっても、遊技機メーカーの苦境を考えることが必要だ。ホールの読者