本稿は2002年(平成14年)3月の刊行以来、BGM業界の多くの皆さまにお使い頂いております。本書作成のきっかけは、平成11年の著作権法改正により「附則14条」が廃止に伴い、演奏権(BGM)の管理が開始されたことにありました。これは、大変に大きな変化でありました。そこで、改めて著作権の原点に帰り、著作権ビジネスであるBGMを原点から見つめ直そうという動機から本稿が編まれたことは、「はじめに」に書かれている通りです。 この10年を振り返ってみますと、デジタル環境の速い変化には改めて驚かされます。これまで多くの皆さまにお使い頂いた「Q&A」も、その意味では多少時宜にそぐわない表現がみられるようになりました。 そこで、最低限、現在の状況を反映させた改訂を試みました。改訂にあたっては、これまで皆様にお使い頂いた資料ですので、その雰囲気を壊さぬよう、かつ、今日の状況が適切に反映されるよう配慮し、語句