富士通がARMとの協業で開発したスパコン用CPUの仕様を発表しました。富士通はこの技術を使って、2021年稼働予定の次期「京」で今の最大100倍の処理能力を目指すとされています。 スパコン「京」後継機、100倍の性能に CPUの仕様、富士通が発表 このプロセッサは、ARMアーキテクチャにベクトル処理を拡張するSVE (Scalable Vector Extension) を採用しているということです。このSVE、スパコンのみならずIoTやモバイルデバイスでも大きな効果を持つと考えられ、ARMの今後にとって大きな意味を持つ技術になるのではないかと思います。 まず最初に ~ ベクトルってなんだ? ベクトル処理というのは、大量のデータを従来のコンピュータとは桁違いの速度で処理するための仕組みで、昔はスーパーコンピュータの代名詞でした。しかし、ベクトルというのがよくわからん、という方も多いのではな
![ARMのベクトル拡張「SVE」の可能性とは:Mostly Harmless:オルタナティブ・ブログ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0d86e1c2e4c03b257e21c2b434225ab941fc55df/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblogs.itmedia.co.jp%2Fappliedmarketing%2Fassets_c%2F2018%2F09%2Fcomputer_supercomputer_red-thumb-400x400-31330.png)