企業(X健康保険組合に加入)に勤めるAさんが、退職して、自営業を開始したにもかかわらず「X健保組合の被保険者証を返還しない」ことがありえます。自営業になったAさんは本来、国民健康保険に加入することになりますが、加入せずに、「手元に残したX健保組合の被保険者証で医療機関を受診する」という不適切なケースが生じることがあるのです。こうした事例を防止するために、医療機関受診時に、提示された被保険者証が有効か否かを確認する「オンライン資格確認」が2021年から順次開始されます。 12月6日に開催された社会保障審議会・医療保険部会において、厚生労働省から、このオンライン資格確認の準備状況などが報告されました(関連記事はこちら)。 医療機関側は、当面は「個人単位番号」なしでのレセプト請求も可能に オンライン資格確認は冒頭に述べたような事例を防ぐほか、医療保険者(健保組合や協会けんぽなど)による「高額療養