1. 1人あたりの分配は増えているのか?前回は、G7各国の支出面のGDPの各項目について、1人あたりの実質値の成長度合いを確認してみました。 各国ともそれぞれの特徴がありつつも、少しずつ1人あたりの支出が上昇していることが分かりました。 年率1%相当、この20年間で1.2~1.3倍程度が主要国としての標準的な成長度合いと言えそうです。 日本も実質で見れば他国ほどでないながらも成長しています。 今回は分配面についても見ていきたいと思います。 GDPの支出面や生産面では、それぞれの項目でデフレータが集計され、実質値が公開されています。 しかし、分配面の実質値は集計されていません。 分配面で各項目に1:1で対応するデフレータというものが存在しないためですね。 今回は、消費者物価指数(CPI)で除して実質化したいと思います。 図1 アメリカ GDP 分配面 1人あたり実質値 (OECD 統計データ