今月8日に開かれた、変形労働時間制導入の撤回を求める院内集会には、与野党の議員や教員など約100人が集まった(撮影/写真部・小黒冴夏)この記事の写真をすべて見る AERA編集部作成 全国の教員たちが、過労死ライン超えの長時間労働にあえぐ。改善策として今国会で審議されるのが変形労働時間制だ。だが、「教職を続けられない」と悲痛な叫びが相次ぐ。 【グラフ】「変形労働時間制」で働き方はこうなる! 「変形労働時間制が導入されたら、子育てとの両立は不可能。教師の仕事は辞めざるをえなくなります……」 そう不安を漏らすのは、来春、育休復帰を予定している都内の小学校教員の女性(30)だ。小学校教員の3割、中学校教員の6割が過労死ライン超えの長時間労働にあえぐなか、国が導入しようとしているのが「1年単位の変形労働時間制」だ。 授業のある忙しい時期の定時を延ばす代わりに、夏休みなど「閑散期」の勤務時間を短くする