著者初の小説作品 著者がこれまで出版してきた書籍はサブカル批評が多かったのですが、本書は初の小説作品です。 テーマは「想像力」。 高校生の少年が主人公のお話しで、論理的ながらもリズミカルな宇野さんらしい文章が紡ぐ青春物語は冒頭から最後までだれることなく読み切ることができました。 しっかりと高校生の健全な青春が盛り込まれているあたりは甚だ意外ではありました。(失礼) 僕は著者のファンであるため、代表作である「母性のディストピア」をはじめとして「リトルピープルの時代」「日本文化の論点」、PLANETS各号、モノノメと読んだりラジオやYouTubeの配信なども拝聴してきましたが、本書はまさに宇野さんの集大成と言っても過言ではないと思います。 著者が発信してきた宇宙の真実の数々の中でも、僕はおそらく生涯忘れることがないであろう「リトル・ピープル理論」というものがあるのですが、本書で久々に登場し改め