2018.01.10 07:00 『赤髪の白雪姫』は“自立型お姫様”の物語である。王子様の助けを待たずに自分で道を切り開くヒロインたち あきづき空太著『赤髪の白雪姫』は月刊「LaLa」(白泉社)にて連載中の、大人気ファンタジーコミックです。2015年、2016年にアニメ化もされており、24話まで放映されました。私はアニメから作品を知り原作も読むようになりましたが、アニメは映像や音楽などが色鮮やかかつ、やさしく美しいイメージでした。一方の原作は内容はアニメと変わらないもののサラッとした印象があり読みやすく、どちらもすばらしいと思っています。 主人公である白雪という娘は、りんごのような赤い髪をもった薬剤師で、タイトルに「姫」とあるものの庶民の町娘です。髪色の物めずらしさから“バカ王子”と評判のラジ王子の愛妾にされそうになったので、母国であるタンバルンを離れ隣国のクラリネスに逃げたところ、森でク