福田ますみ/著 フクダ・マスミ 1956年横浜市生まれ。立教大学社会学部卒。専門誌、編集プロダクション勤務を経て、フリーに。犯罪、ロシアなどをテーマに取材、執筆活動を行なっている。著書に『スターリン 家族の肖像』(文藝春秋)などがある。 序章 「史上最悪の殺人教師」 第1章 発端 「血が汚れている」 第2章 謝罪 「いじめでした」 第3章 追放 停職6か月 第4章 裁判 550対0の不条理 第5章 PTSDごっこ、アメリカ人ごっこ 第6章 判決 茶番劇の結末 終章 偽善者たちの群れ 昨年1月にスタートした控訴審は、原審(1審)同様、波乱の展開となったが、本年5月27日にようやく結審した。 まずは、「でっちあげ、その後(2)」で予告しながら報告が大幅に遅れてしまった、久留米大学病院のソーシャルワーカー・大西由岐(仮名)の法廷での証言について取り上げ