セルパン セルパン(フランス語: serpent)は、木製の金管楽器の一種。ルネサンス期から主に教会音楽や軍楽隊の楽器として使用された。金属製の管楽器が開発された19世紀半ば以降は使用されることがほぼなく、古楽器の一つと見なされる。 解説[編集] セルパンはマウスピースコルネット族の低音・金管楽器である。エーリヒ・フォン・ホルンボステル とクルト・ザックスは、その楽器分類表で、トランペットの傍にこのセルパンを置いている。蛇に似た形に曲げられた長い円錐形をしており、これが名前の由来である(serpentはフランス語と英語(サーペント)で蛇の意、イタリア語ではセルペントーネ serpentone と呼ばれた)。 木製で素材は主にウォールナット(胡桃)が使われ、黒かこげ茶色の革が張られている。木製であるがリードではなく吹き口を備えているため、木管楽器ではなく金管楽器に分類されている。バルブ機構が