■ #13 変わらぬ世界 僕が高校で毎日を楽しく過ごしていたときも、変わりなく荒れていたものたちがいる。僕の卒業した中学は前にも増して荒れていた。連日窓ガラスが割られるために、校内は風が素通しで砂埃がたまっていたという。以前は厳しかった教師も、あまりに荒れる生徒に怯えて手が出せなくなり、校内は無法地帯となった。僕は卒業後も何人かの後輩と接点を持っていたため、いろいろな話を聞かされた。 2コしたのリンタとオマタ、マコトの3人は僕によくなついていた。麻雀のメンツが足りないと深夜でも押しかけてきて僕を拉致した。僕はこいつらに負けた記憶がない。手積みの麻雀では常にイカサマをやっていたので負けるわけがないのだ。それでもこの3人は足しげく僕の家に通い、ときにはパシリとなり、ときには年の差を感じさせない遊び相手になった。 気のいいヤツラだったが、ときにはゾっとするような事件を起こすこともあった。警察にも