絶世の美女として知られるクレオパトラ7世。アクティウムの海戦でアントニウス(アントニー)派およびプトレマイオス朝の連合軍がオクタウィアヌス(アウグストゥス)率いるローマ軍に敗れた後、クレオパトラ死去の誤報を聞いたアントニウスが自殺を図り、死にかけたところで誤報だったと知るがクレオパトラの目の前で息を引き取り、クレオパトラ自身もオクタウィアヌスに屈することを拒み自殺したという、「ロミオとジュリエット」並にこじれた死の状況も有名です。 シェイクスピアの戯曲「アントニーとクレオパトラ」では、アントニーの自殺の原因となる「クレオパトラが自殺した」という誤報はクレオパトラ自身が流したという、さらにややこしく皮肉な状況になっているのですが、最終的にクレオパトラが自殺した際のその手段は、「アントニーとクレオパトラ」を含め多くのフィクションや歴史書でもそろって「毒蛇に身をかませた」とされています。その通説
![クレオパトラの自殺方法はヘビではなく服毒自殺だった](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8af3555a532f9e2378d6649f55466bfa33c445fb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fi.gzn.jp%2Fimg%2F2010%2F07%2F01%2Fpoison_of_choice%2Fcleopatra00_m.jpg)