Windows Internet Explorer 9 策定が進められている段階の機能や、まだ策定にすら至っていない新機能を実装する場合、ブラウザベンダはベンダプレフィックスと呼ばれる文字列を頭につけた状態で機能を実装する。たとえばIEであれば-ms-であり、Firefoxなら-moz-、ChromeやSafariが採用しているWebKitなら-webkit-、Operaなら-o-となる。 ベンダプレフィックスは仕様の策定と開発実装とのギャップを埋めるために使われている。たとえば仕様を先行して策定したとしても、初期の仕様を実装してそのフィードバックを得る必要がある。フィードバックを得てから仕様を変更し、価値のあるものへ仕上げていく。最初にすべての仕様を策定することはできない。仮に先にすべての仕様が確定できたとしても、そこから実装を始めたのでは遅い。すべてのブラウザでだいたい同時期に実験的な