代表作『代紋TAKE2』をはじめ、極道や反社な物語を硬派に描くベテラン漫画家・渡辺潤さん。現在51歳の失礼ながら立派な「オッさん」作家が、Twitterで熱心に美少女キャラを模写して「萌え」を研究している。萌えの感覚を理解しようとするひたむきな姿勢と、ベテランらしい的確なキャラ分析。さらには自身の過去作の“公開振り返り”をしたり、コロナ禍での漫画家の働き方について考えを述べたりと、ものづくりを極める姿勢がうかがえる発言の数々に、フォロワーは増加中だ。 苦手だった美少女作品、『けいおん!』で気づいた「萌え」の気持ち 『けいおん!』中野梓 『けいおん!』平沢唯 ――手書きの「萌え研究」が話題です。最近は『鬼滅の刃』のヒロイン・竈門禰豆子の分析など大反響でした。 渡辺さんまず言っとかないと…ですが、『鬼滅の刃』は単行本が入手できずに、アニメを観ただけの“にわか”です。その“にわか”が模写しただけ