「シン・エヴァンゲリオン劇場版」公開初日の模様 現在公開中の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」。今回は劇場で「エヴァ」が上映されるまでに奮闘した東宝・臼井央さん、東映・紀伊宗之さん、そしてカラーの緒方智幸さんにお話をうかがいました。 ――NT本誌では東宝、東映、カラーの三社共同配給の経緯を伺いました。こちらでは東映や東宝としてではなく、紀伊さんと臼井さんの「エヴァンゲリオン」への思いをお聞かせください。 紀伊 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の前、初めて庵野さんにあったときに、僕から「『エヴァ』に対する思い」をお話したことを、いまだに鮮明に覚えているんです。「エヴァ」は映像史における、アニメーションのポジションを変えたタイトルだと思う。たとえば、「都会的である」ということ。それまではアニメーションと都会的ということばってちょっと距離があった。「エヴァ」がその距離感を変えたんだと思います。そう