「ニューヨーカーは水を飲む習慣がきちんと身につけている人が多い」と、ニューヨークで医師として働いていた聖マリアンナ医科大学病院腎臓高血圧内科助教の今井直彦さん。「“水の飲み方”を知って、健康な体を維持していただきたい」と話す。では、どのように飲めばいいのか。アドバイスしてもらった。暑い時期だけでなく、これからのスポーツの秋にも、ぜひ知っておきたいことだ。 「水太り」って…? ――「1日に最低2リットル、水を飲むことが大事」といった報道もされていますが、こんなに飲む必要があるのでしょうか。 今井:体からは常に水分が失われています。尿や便だけでなく、呼吸や皮膚からも水は失われていきます。一方で、入ってくる水分は、水として口から飲む他に、食物に含まれる水分や体内で産生される水分があります。意外と忘れがちなのが、この、食事に含まれている水分です。 こうしたことを考えると、1日に2リットル飲