ペットボトルに入ったピーナツなどを食べるボノボ=熊本県宇城市の熊本サンクチュアリで2013年12月3日午後2時50分、取違剛撮影 京都大野生動物研究センター付属の研究施設「熊本サンクチュアリ」(熊本県宇城市)は3日、米サンディエゴ動物園から絶滅危惧種の類人猿、ボノボ4頭を譲り受けて飼育を始めたと発表した。ボノボを学術研究の目的で飼育するのは米、独の研究機関に続いて世界で3施設目という。 【チンパンジーとヒト、優れているのは?】視覚から「情報まとめる力」 能力比較はヒトに軍配…京大実験 センターによると、ボノボはチンパンジーとともに、人間に最も近い動物の一つとされるが、野生ではアフリカ中部のコンゴ民主共和国に生息しているだけ。飼育されているのも欧米の計180頭のみで研究成果も少ないという。 これまでチンパンジーを研究し進化以前の「ヒトの本性」を探ってきたセンターの平田聡教授(比較認知科学