東京都多摩市は28日、同市連光寺在住、東京大学名誉教授で天文学者の藤田良雄さん(101)に顕彰状を贈った。 顕彰はアテネパラリンピック陸上の金メダリスト土田和歌子さん、柔道の北京五輪金メダリストの石井慧さんに続き3人目。 藤田さんは同日、市役所を訪ね、渡辺幸子市長から顕彰状を手渡され、「ここ(多摩市)が安住の土地と確信しております。こんなことになるとは、つゆにも思わなかった」と喜んでいた。 藤田さんは福井市出身。大学在学中の冬休みに帰省した際、夜空の星と星座早見盤を照らし合わせ、天文学に興味を持った。低温度恒星研究で業績を上げ、1996年に文化功労者に選ばれ、日本学士院長などを歴任した。多摩市には約40年前から住んでいる。 7月には、硫黄島付近の船上から皆既日食を観測した。市は「研究心と行動力は101歳を迎えた現在も健在で、多くの市民に希望を与えている」として、世界天文年にあたる今