大相撲の賭博問題で、NHKの福地茂雄会長が7月の名古屋場所の中継放送の是非について、中止の可能性も含めたゼロベースで検討するよう現場に向けて指示していたことが22日わかった。 大相撲の本場所をテレビ、ラジオで中継しているNHKには、視聴者から賭博問題についての意見が相次ぎ、21日までに約1100件にのぼっている。力士や親方、日本相撲協会に対する厳しい意見だけでなく、NHKに対して「中継をやめるべきだ」という抗議も含まれている。 福地会長はこうした声を重視し、相撲協会が名古屋場所を開催するかどうかの判断とは別に、NHKとして中継の是非を検討するよう指示した。 NHKは1928年1月からラジオで、53年5月からはテレビでも、本場所の中継を行っているが、これまで放送を見送った例はないという。(丸山玄則)