皆さんは「伝単(でんたん)」という言葉を聞いたことがありますか?伝単とは、戦時下において敵の戦意を低下させたり降伏を促すためにばらまかれる宣伝チラシのことです。 飛行機が本格的に戦場に導入された第一次大戦以降に数多く用いられ始め、第二次大戦時には各国が競うように伝単を印刷し敵に向かってばらまかれました。 伝単については漫画家手塚治虫も自身の作品において触れています。 出典:手塚治虫著『やまなし」原画より 伝単を調べてみると各国の特徴が鮮明に浮かび上がってきます。今回は特に太平洋戦争下において日本とアメリカが製作した伝単をご紹介していきたいと思います。 後述しますが、アメリカ製作の伝単は確実な情報を載せた真面目路線であるのに対し、日本製作のそれはプロの漫画家を多く動員して描かせたバラエティに富んだおふざけ路線の傾向が見られます。 敵の戦意を喪失させるという目的は同じなのに、国によって伝単の特
![太平洋戦争時に使用された日本軍とアメリカ軍の伝単(ビラ)を調べてみました。 - 日常にツベルクリン注射を‥](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/195042da72b597a048785ed3b2bd422c1f63e03f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Ft%2Ftuberculin%2F20220523%2F20220523221637.jpg)