コロナウイルスの影響が学校の学習進度にも及び、いくつかの都府県で高校入試の出題範囲について「縮小」という判断が出ています。 数学においては「三平方の定理」が出題範囲から外れる、という話が出て、数学教育関係者の間で話題となりました。もちろん、出題範囲から外れるだけで授業では取り扱うように言われているため、今の中学3年生が三平方の定理を学ばなくなったわけではありません。 ですが、それにしても扱いが少し変わってしまったこの定理、せっかくなので本記事にてその魅力を紹介することで、中学生だけでなく大人にも改めて「三平方の定理」の奥深さについて知っていただきたいと思います。 【雑学39】三平方の定理の魅力 三平方の定理とは、別名「ピタゴラスの定理」とも呼ばれる、とても古くからある数学の定理です。具体的にはCを直角とする直角三角形ABCの辺\(a, b, c\)について、 \(a^2+b^2=c^2\)